高津古文化会館は時代劇映画が生んだ美術館といわれています。
時代劇全盛の頃、初代館長であった高津義家は映画の父と呼ばれた牧野省三に映画の小道具の蒐集を依頼されました。これが機縁となって全国を行脚し集められた道具類は映画の成長に呼応して質量ともに膨大なものとなりました。。これら小道具の内一部を文化財として保存する為に昭和50年(1975)に財団として高津古文化会館が設立されました。
所蔵品は甲冑、刀剣を中心に豪華絢爛の大名婚礼調度、洛中洛外図屏風を始めとする近世初期風俗画、円山四条派を中心とする京都画壇の絵画などです。更に京焼を代表する仁清や乾山の焼き物、頴川や仁阿弥、永楽保全など後期京焼を彩る陶磁器など茶の湯に関連した作品も充実しています。その他絞染や友禅などのあでやかな小袖など収蔵品は多岐にわたっていいます。
年間、常設展を行なうことにより、様々な作品を鑑賞していただく機会を設けています。
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